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証券事故について

証券事故とはどのようなものですか?

証券事故といった場合には、一般的には証券の取引や保管をめぐるトラブルを指しますが、狭義では、証券会社が損害を被った顧客に賠償をしても、証券取引法で禁止された損失補填に当たらないとされる行為のことをいいます。具体的には、次のような行為が該当します。

■顧客の同意を得ずに有価証券の売買を行う。
■注文内容を確認せずに注文を執行する。
■有価証券の性格や取引の条件や、株式相場などの騰落の見通しについて、顧客を誤認させるような勧誘を行う。
■事務処理ミスや詐欺、業務上横領などの法令違反行為。...など

証券事故による損害賠償は?

上記のような行為によって、顧客との間でトラブルが生じた場合には、証券会社は金融庁長官の確認など定められた手続きを経たうえで、顧客に金銭の支払いなどの損害賠償をすることができます。

関連トピック
証券スキャンダルとはどのようなものですか?

証券スキャンダルというのは、1991年に相次いで明るみに出た、次のようなものを総称する言葉で、証券不祥事ともいいます。

■大手証券w中心とする総合証券各社による大口顧客への損失補填
■暴力団による東急電鉄株買い集めへの野村・日興両大手証券の加担
■野村證券による東急電鉄株の大量推奨販売...など

証券スキャンダルの原因は?

上記のような不祥事は、戦後の証券界の構造的矛盾がバブル崩壊によって露呈されたといえます。具体的には、次のようなものです。

■法人・大口顧客よりの証券会社の営業姿勢
⇒ 大口顧客への損失補填は、1991年9月までに公表されたものの合計で787件、補填金額は2,165億円にものぼり、証券市場を大きく揺さぶりました。
■固定委託売買手数料制
■証券会社と旧大蔵省の癒着...など


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