証券会社の自己資本規制というのは、経営の健全性維持を目的として、業務に伴うさまざまなリスクに対応できるように、証券会社に一定の資本の確保を義務づけた監督官庁の規制のことです。 この証券会社の自己資本規制は、1989念8月からの試行期間を経て1990年4月から本格的に実施されました。
信用取引残高というのは、信用取引で決済されずに残っている残高のことをいいます。
証券会社の自己資本規制は、具体的には、次の3つのリスクを計量化して合計した額を上回る非固定化自己資本(自己資本から非流動資産を控除したもの)の保有を義務づけています。 ■マーケットリスク ⇒ 資産の流動化に際し、価格変動によって価値が減少するリスクです。 ■取引先リスク ⇒ 取引相手の契約不履行で損失を被るリスクです。 ■基礎的リスク ⇒ 経常費用の支払い、証券事故、事務ミス等証券会社が日常的な業務を行っていくうえで留意すべきリスクです。
□需要積み上げ方式