金融の法律入門



DD取引とは?

DD取引とは?

DD取引というのは、ダイレクト・ディーリング取引の略です。

具体的には、銀行間外為取引において、外為ブローカーを介さずに銀行同士が直接取引を行うことを指します。

かつての日本の外為市場においては、取引慣行としてDD取引が認められていませんでしたが、東京市場の国際化を一段と進める狙いから、まず1984年に円−ドル以外の「他通貨」について、さらに1985年には円−ドル取引についてもDD取引が導入されました。

ちなみに、その後は、情報処理技術の進展等から、仲介手数料の不要なDD取引が次第に活発化してきていて、現在では、銀行間外為取引に占めるブローカー経由取引のシェアは半分以下にまで低下しました。

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DVP(delivery versus payment)というのは、商品の受け渡しとその代金の決済を同時に行うことをいいます。

もし、両者が同一時点で行われない場合には、先に商品あるいは代金を引き渡した側の経済主体に、相手方の倒産等により反対給付を受けることができないというリスクが生ずることになります。

金融取引では、決済・受け渡しが行われる市場ごとの取引時間や決済慣行等の相違によって、DVPが行われていない場合が多いので、その間のリスク削減が課題となっています。


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